環境をまもる

当社では、本事業が環境に直接与える影響を考慮し、下に紹介する環境保全活動を通じ、環境負荷低減に努めてまいります。

ライフサイクルコスト(LCC)縮減に繋がる経営方針

下水道事業の目的である「都市の健全な発達、公衆衛生の向上、公共用水域の水質保全」を達成するためには、健全な下水道事業経営が必要となります。HWSは、良好な下水道サービスを継続的に提供するために、アセットマネジメント手法(ISO55001)を構築し、ストック(施設資産)、資金、人材の計画的かつ効率的な管理を行い、健全な下水道事業経営を実現します。特にストックのマネジメントにおいては、国土交通省「下水道のストックマネジメント実施に関するガイドライン」に基づいた管理を実施します。予算制約を踏まえ、施設全体を俯瞰して事業実施の優先順位を決定し、事業(予算)の平準化及び施設全体の最適化を図ることで、資産価値の最大化とLCCの最小化を目指します。

低炭素型下水処理の実現

汚水ポンプの自動流量制御機能、焼却炉及び脱水機の更新などのハード面での対応により、省エネルギー及び省資源化技術導入による低炭素型下水処理を実現します。

エネルギー管理の最適化

ヴェオリアが有する各種O&Mノウハウを駆使し、水質管理と各種ユーティリティ費削減の工夫を実施します。エネルギー管理の最適化を省エネルギーに繋げることにより、LCCを縮減します。

臭気・騒音対策

臭気対策の実施

臭気についてはモニタリングシステムを導入し、発生源での抑制・防止対策を行います。​

臭気対策の実施

騒音対策の実施

発生源での戸締りを徹底し、音漏れを抑制します。また浄化センターやその進入路における工事用車両の速度制限・作業時間等を適切に管理してまいります。

生物多様性診断の実施

西遠浄化センター処理水の放流先周辺は、アカウミガメの産卵地であり、さらにシラスウナギの漁場とされています。当社は、循環型社会の実現に寄与する自然環境や生物多様性の保護・保全のための取り組みとして生物多様性診断を実施します。河川にくらす底生動物や魚類といった水生生物は、水温やpHなどの水質、河床の底質状況といった環境因子により生息を左右されます。生物多様性診断では、放流口の上下流において水質(水温、pH、溶存酸素、電気伝導率)及び底質(粒径分類、堆積状況)に関する環境因子と水生生物の生息状況を測定します。これにより、処理水による水環境及び生物多様性への影響について明らかにします。